ボードゲームアリーナに登場「セベク・2プレイヤー」ルール紹介

BGAに新しくボードゲーム「セベク・2プレイヤー」(SOBEK・2Players)が登場しました。

今回はゲームの遊び方とルールを紹介します。

ゲームの概要

豊穣の神「セベク」を祭る寺院の建設が進む中…

ナイル川の沿岸に巨大な市場が出来ました。

商人達は、このビッグチャンスを逃すまいと燃えています。

しかしエジプトの神「セベク」は、あなたたち商人の汚職を見逃すことはありません。

  • デザイナー:Bruno Cathala, Sébastien Pauchon
  • イラストレーター:Xavier Gueniffey Durin
  • パブリッシャー:Catch Up Games
  • ゲームの人数:2人専用
  • プレイ時間:約25分
  • ルールの難易度:2/5
  • 戦略の要素:3/5
  • 運の要素:3/5

ゲームのコンポーネント

  • ゲームボード…1枚
  • カヌートークン…13枚
  • Debenトークン…13枚
  • Debenトークン収納袋…1袋
  • アンク(エジプト十字)駒…1個
  • スタートタイル(裏面灰色)…10枚
  • 商品タイル(裏面黒色)…45枚
  • キャラクタータイル(裏面赤色)…10枚
  • 汚職タイル置き場ボード…2枚
  • プレイヤーガイド…2種
  • スコアトークン…2個

商品タイルについて

商品が描かれた6種類、セベクが描かれたワイルドタイル1種類があります。

<グッズタイルの内訳>

  • 象牙…6枚
  • 黒檀…7枚
  • 大理石…7枚
  • 小麦…11枚
  • 魚…10枚
  • 家畜…9枚
  • セベク(ワイルド)…5枚

グッズタイルにはスカラベの描かれているものと、そうでないものがあります。

グッズタイルの端に描かれたマークは、アンク駒を配置する際の向きを示しています。

キャラクタータイルについて

それぞれのキャラクターによって扱える商品が違います(色とアイコンで区別して下さい)。

各キャラクターは、それぞれ特殊能力(後述)を持っています。

ゲームのセットアップ

ゲームのセットアップ方法は上図の通りです。

(ボードゲームアリーナでプレイする際は、自動で行ってくれますので詳細説明は省きます)

ゲームの目的と勝利条件

あなたの目的は、市場でライバルよりも多くの富を得ることです。

そのために、多くの商品を集め、キャラクターを呼び、売上を増やしていきます。

ただし、神セベクがあなたに味方するように、汚職は少なくする必要があります。

2人のプレイヤーはゲーム終了まで交互に手番を繰り返します。

自分の手番では、商品やキャラクタータイルをプレイしたり、商品を販売してDebenトークンを獲得したりします。

ゲーム終了時に得点の高いプレイヤーが勝利します。

ゲームの遊び方・手順

スタートプレイヤーは、アンク駒を受け取ります。

プレイヤーは、ゲームボード中央の4マスに置かれたタイルの中から1枚を選び、自分の手札に加えます

次に今取ったタイルの場所にアンク駒をおきます。アンク駒を置く向きは、タイルに示されている通りです。

その後。相手プレイヤーの手番に移ります。これ以降のターンの進め方は以下の通りです。

プレイヤーのターンに行うこと

自分の手番になったら、プレイヤーは以下の3つのアクションの中から1つを選び必ず実行しなければなりません。

  • 市場からタイルを一枚取る
  • 商品タイルセットを売る
  • キャラクタータイルをプレイする

1:市場からタイルを一枚取る

次の4つの手順に従って、市場からタイルをとります。

  • アンク駒が示した線上にあるタイルをとります。
  • タイルを取った後、その場所に、取ったタイル示す方向に向けてアンク駒を配置します。
  • 取ったタイルを手札に加えます。
  • アンク駒が「通過した場所」にあるすべてのタイルを取り除きます。取り除かれたタイルは、あなたの腐敗ボード上に裏向きにして置きます。

(補足事項)

1:プレイヤーが手札にできるタイルの数に制限はありません。
2:プレイヤーが手札にしたタイルは、自分だけが見えるように保持して下さい。
3:プレイヤーは、自分の汚職ボード上のタイル内容をいつでも確認することができます。ただし、相手の汚職ボード上のタイル内容を見ることはできません。

<汚職について>

「汚職」はゲームの鍵を握っています。
最も魅力的なタイルを獲得するために、少しぐらいの「汚職」は構わないと思うかもしれません。
しかし、汚職の代償を支払わねばならないかもしれません。
ゲームの終わりに「汚職」の少ないプレイヤーはDebenトークンを獲得します。

商品とDebenトークンについて

一部の商品には、Debenトークンが描かれています。

これら商品タイルを入手した際は、すぐに1か2の選択を行う必要があります。

  • 商品タイルに描かれたDebenトークンを受け取り、そのタイルをただちに廃棄する
  • Debenトークンを受け取らず、他の商品タイルと同様、手札に保持する。

キャラクタータイルを取る

キャラクタータイルを取った時は、アンク駒を好きな方向に向けることができます。

ただし可能な場合は、まだタイルが残っている方向にアンク駒を向ける必要があります。

市場を埋める

アンク駒が指示した方向に、タイルが一枚も残っていない場合は、プレイする前に市場を埋める(アンクタイルの再配置)必要があります。

再配置する場所は、市場の中央4つのマスの中から、残っているタイルを一枚取り、その場所にアンク駒を移動させます。

注)
「市場を埋める」アクションは、あなたが「市場からタイルを取る」という選択をした場合のみです。「市場を埋める」アクションが出来なくなった時は、その時以降「市場からタイルを取る」という選択はできなくなります。

2:商品タイルセットを売る

自分の手番時に、手札の商品を売ることができます。

ゲームの終了時に、販売した商品に応じて得点を得ることができます。

商品を販売するには、同じ種類の商品を少なくとも3枚以上、表向きにする必要があります。

スカラベが付いている商品もついていない商品も一緒に売ることができます。

また商品タイルが描かれたキャラクタータイルも一緒に売ることができます。

しかし、販売に使ってしまったキャラクタータイルは、特殊能力を使うことができなくなります。

<セベクタイル>
セベクタイルは、好きな商品タイルとして使うことができます(ワイルドタイル)。

あなたは、自分のタイルのすべてを売る必要はありません。

また後から追加して販売することもできます。

これまでに販売した商品と同じ商品を売る場合、以前に販売した商品に追加して拡張する形になります。追加で販売する際も、少なくとも3枚のタイルを一度に公開する必要があります。

またこれまでに販売したことのない種類の商品を売る場合は、少なくとも一枚は商品タイルが含まれている必要があります。追加で販売する際は、セベクタイルのみで構成されたセットを販売することで拡張できます。

カヌートークン

商品を販売する度に、ゲーム開始時に設定されたカヌートークンが残っている場合は、これらのトークンを密かに見た後、一つを選び直ちにその効果を発動します。選んだカヌートークンは、効果発動後、取り除かれます。

残りのカヌートークンは、再び裏向きにして元の場所に戻します。

カヌートークンが残っていない場合は、当然トークンを選ぶことはできません。

各カヌートークンの能力は、以下の図の通りです。

注)選択したカヌートークンの能力は、その効果が発揮可能であれば、必ず発揮されます。効果が発揮できない場合は、そのトークンを廃棄するだけになります。しかしこの廃棄という行為は、対戦相手がそれを取得できなくするための有効な手段のひとつです。

3:キャラクタータイルをプレイする

自分の手札にあるキャラクタータイルを一枚選択し、プレイすることができます。

プレイされたキャラクタータイルは、ただちにその特殊効果を発動した後、ゲームから取り除かれます。

各キャラクタータイルの特殊能力は、以下の図の通りです。

ゲームの終了

自分のターンで実行できるアクションが無くなった場合、直ちにゲームが終了します。

「汚職」ポイントについて

各プレイヤーは汚職ポイントを集計します。

  • 汚職ボード上にあるタイル一枚につき、1ポイント
  • カヌートークンの中の、汚職1トークンは1ポイント、汚職2トークンは2ポイント

腐敗ポイントが少なかったプレイヤーは、自動で1枚+汚職ポイントの差が3ポイント毎に1枚Debenトークンを袋から引くことができます。

例:ルーシーの汚職ポイント8ポイント、ティムの汚職ポイント1ポイントだった場合…

自動の1枚に加えて、(8-1)÷3=2余り1なので、追加で2枚、合計3枚のDebenトークンを引くことができます。

採集得点計算

販売した商品毎に以下の方法で得点計算します。

①スカラベの数×タイルの数=得点

②Debenトークン+ピローグトークン記載の数字の和=得点

合計得点が大きいプレイヤーが勝利します。

まとめと感想

今回はボードゲーム「セベク・2プレイヤー」のルールについて紹介しました。

タイルの配置を見て、先の展開を予測したいのですが、相手もあるので、そうは上手くいきません。

また汚職覚悟で、欲しいタイルを取りに行くかどうか…悩ましいところです。

実際のところ…自分の手番の選択肢は、相手プレイヤーの前手番の結果に左右されます。

「スカラべ2大理石」は欲しいけど、これを取ったら相手に「スカラベ3象牙」を与えてしまう。

そんなことを色々と考えながらプレイする…その辺が楽しいところです😊

是非、皆さんもいBGAで遊んでみて下さい!

今回も最後まで御覧頂き、ありがとうございました💖

【補足】
ボードゲームアリーナ「セベク」のページはこちら

また当サイトでは、様々なゲームを紹介しています。

是非、そちらのページも御覧ください。

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