キングズ・ギルド

The King's Guild

BGAでプレイ
訳語は個人で訳したものです。そのため、実際のゲームと異なる場合があります。

ゲーム画面

概要

王国へようこそ!
グレイキャッスルの街はキングズ・ギルドによって支配されていますが、国王は病に瀕しており、この国の運命は揺らいでいます。
王が死ぬと賢者の評議会は新たな王もしくは女王を任命し、新たなキングズ・ギルドを招集します。
グレイキャッスルのギルドリーダーの1人として、これは一生に一度の機会です。最も名声を得ることができれば、王位に就き、王国全体を支配することになるでしょう!
各手番では、プレイヤーは1回のアクションを行います。
アクションは「資源の収集」「英雄へ売却するアイテムの作成」「部屋を増築し、専門家を雇うことでギルドの拡大」などがあります。
貴重な宝物、英雄、専門家、部屋を獲得して、他のどのギルドよりも名声を高めましょう。
ゲームは2つの時代に渡って行われ、賢者の評議会がグレイキャッスルの街に到着すると終了します。
各プレイヤーが貢ぎ物を納める機会を得た後、評議会はプレイヤーの進歩を評価して新たなキングズ・ギルドを選びます。
最も名声の高いプレイヤーが王位に就き、ゲームの勝者となります!

コンポーネント

ゲームボード1枚
プレイヤーボード6枚
ギルドタイル6枚
ギルド紋章トークン12個
資源
(布8、金属8、魔法6、革8、木材8、宝石6)
クエストカード
(時代1(布、革、金属、木材)12、時代1(宝石、魔法)12、時代2カード24枚)
評議会への貢ぎ物、王の葬儀カード
王の彫像、聖堂タイル
共有室タイル
(倉庫4、図書館4、魔法研究室3、宝石工房3)
特別室タイル(両面仕様)
(大ホール/兵舎6、寝室/厨房6)
マスタールームタイル14
宝物カード
(青、赤、黄色各28)
専門家カード
(A,B,C各12)
コイン
ならず者トークン
荷物トークン

  • クエストカード
クエストカードにはグレイキャッスルを訪れる英雄と彼らがクエストを完遂するのに必要なアイテムが描かれています。
あなたは資源を使って英雄が必要とするアイテムを作成することでお金を稼ぐことができます。
アイテムが完成したら、英雄はクエストを完遂し、宝物を持ち帰りあなたのギルドに参加します。

1.
コスト。アイテムを作成するのに支払う必要のある資源を表します。
2.
アイテムの価格。このアイテムを作成することで獲得できるお金です。
3.
このクエストを完遂することで得られる宝物カードです。
4.
英雄のタイプ。特定の専門家や部屋タイルがこのアイコンを参照します。
5.
アイテムのタイプ。特定の専門家や部屋タイルがこのアイコンを参照します。

  • 宝物カード
宝物カードはクエストから戻ってきた英雄によってもたらされた貴重な戦利品を表します。
これらは様々な効果を持ち、自身の手番中にいつでもこれをプレイすることができます。
宝物カードは他のプレイヤーから見えないようにします。手札として6枚まで宝物カードを持つことができます。

1.
色。宝物の色に応じて得意とする効果が異なります。
青の宝物は追加の資源をもたらし、赤の宝物は名声を獲得する護符をもたらし、黄色の宝物は追加のお金をもたらします。
2.
効果。宝物カードをプレイした際に発揮される効果です。宝物カードは自身の手番ならいつでもプレイすることができます。
プレイしたカードは表向きにして捨てられます。
3.
セット。宝物カードの中にはセット効果を持つものがあります。セットとなる宝物を集めると名声店を得られます。
4.
売却価格。宝物の効果を使用せずに売却できます。売却した場合にはストックからこの価格分のお金を受け取ります。

  • 部屋タイル
部屋タイルは、ホールや特別室、あなたのギルドで建設ができる区域を表します。
これらは様々な効果を持っていたり、ゲーム中の達成事項に基づいて名声点を生み出します。

1.
コスト。この部屋を建築するのに支払う必要のあるお金を表します。
2.
この部屋の名声点。値が変動する場合には星マークが描かれています。
3.
効果。この部屋タイルを所有することで得られる効果、もしくはこの部屋から名声点を獲得するための条件が書かれています。

  • 専門家カード
専門家カードにはグレイキャッスルの住人が描かれています。あなたは専門家を雇うことでギルドを手伝ってもらうことができます。
それぞれが固有の能力を持っています。

1.
コスト。この専門家を雇うのに支払う必要のあるお金を表します。
2.
この専門家がもたらす名声点です。
3.
この専門家の能力使用タイミング。詳細は後述します。
4.
能力。この専門家の能力を使用した際に得られる効果です。

ゲームのセットアップ

(BGAでは自動で行われます。読み飛ばしてもかまいません。)
1.
ゲームボードがテーブル中央に置かれます。
2.
マスタールームタイルをシャッフルした後、プレイ人数+3枚のマスタールームタイルが引かれ、表向きで置かれます。
残りはこのゲームでは使いません。王の彫像タイルもそばに置きます。
3.
プレイ人数によって、以下の通りに共通部屋タイルがボードに置かれる。残ったタイルはこのゲームでは使いません。
プレイ人数 2 3 4 5 6
倉庫
図書館
1 2 3 3 4
宝石工房
魔法研究室
1 2 2 3 3
4.
専門家カードが種類別(A、B、C)に分けられた後シャッフルされます。その後、各種類のカードがプレイ人数に応じて裏向きで用意されます。残ったカードはこのゲームでは使いません。
プレイ人数 2 3 4 5 6
用意される枚数 5 7 8 9 10
用意された専門家カードは一番下にCのカード、その上にBのカード、その上にAのカードが重ねられて山札となり、ボードに置かれます。その後、この山札から5枚の専門家カードが惹かれ、表向きにして並べられます。
5.
コインがストックとしてボード中央に置かれます。
6.
プレイヤー人数に応じて、以下の通りに資源コマがボードに置かれます。残った資源コマはこのゲームでは使いません。
プレイヤー人数 2 3 4 5 6
布、革、金属、木材 5 6 7 8 8
宝石、魔法 3 4 5 6 6
7.
プレイヤー人数と同じ枚数の寝室/厨房タイルと大ホール/兵舎タイルがそれぞれボードに置かれます。残ったタイルはこのゲームでは使いません。
8.
クエストカードが種類別に分けられた後、それぞれシャッフルされます。その後、プレイヤー人数に応じて、以下の通りにカードが引かれ、裏向きに用意されます。残ったカードはこのゲームでは使いません。
プレイ人数 2 3 4 5 6
時代1(各種類ごとに) 5 7 8 9 10
時代2 8 12 14 17 19
時代1のクエストカードすべてが1つの山にされた後、シャッフルされます。その後、クエストカード山札が次のように作られます。
一番下に評議会への貢ぎ物カード、その上に時代2のクエストカード、その上に王の葬儀カード、その上に時代1のクエストカードが置かれます。
9.
クエストカードの山札から5枚のカードが引かれ、表向きにしてゲームボードの空のスロットに置かれます。5~6人プレイの場合には6枚のクエストカードが置かれます。
10.
宝物カードが色別にシャッフルされ、ゲームボードに置かれます。
11.
プレイヤーボードがシャッフルされ、各プレイヤーに1枚が配られます。残ったプレイヤーボードはこのゲームでは使いません。
12.
スタートプレイヤーがランダムに決定され、最初の手番順に応じて以下の通りにコインを受け取ります。
手番順 1番手 2番手 3番手 4番手 5番手 6番手
コイン 3 4 5 5 6 6
13.
ギルドタイルがシャッフルされ、各プレイヤーに1枚と、それに応じたギルド紋章トークンが配られます。ギルドタイルはプレイヤーボードのそばに置かれます。
残ったギルドタイルと紋章トークンはこのゲームでは使いません。
スタートプレイヤーから手番順に、各プレイヤーはギルドタイルに描かれている初期ボーナスを受け取ります。
そして、スタートプレイヤーが最初の手番を行い、以降、手番順に手番を行います。

ギルドタイルの詳細

ゲーム開始時に各プレイヤーにランダムで割り当てられる6枚のギルドタイルそれぞれについて効果を記しておきます。

  • 青のギルド

初期資金が+4された状態でゲームを開始します。

  • 緑のギルド

布2つ、または布1つ+革1つ、または革2つの資源を持った状態でゲームを開始します。
上記3パターンからどの組み合わせで資源を得るのかはゲーム開始時にプレイヤーが選択します。

  • 赤のギルド

金属2つ、または金属1つ+木材1つ、または木材2つの資源を持った状態でゲームを開始します。
上記3パターンからどの組み合わせで資源を得るのかはゲーム開始時にプレイヤーが選択します。

  • 黒のギルド

宝物カードいずれか1枚を引いた状態でゲームを開始します。
青・赤・黄色のどの宝物カードを引くのかはゲーム開始時にプレイヤーが選択します。

  • 紫のギルド

自分のプレイヤーボードに「聖堂」タイルを建てた状態でゲームを開始します。
聖堂は専門家カードを1枚配置することが可能な固有の部屋タイルとなっています。
プレイヤーボード上のどの場所に建てるのかはゲーム開始時にプレイヤーが選択します。
建てられる場所は通常の建築ルール通りに初期のギルドタイルに隣接する場所でなければなりません。

  • オレンジのギルド

通常はギルドタイル上に保管できる資源は5つまでですが、このギルドのプレイヤーは6つまで資源をギルドタイル上に保管できます。
この効果はゲーム終了まで永続的に有効です。

プレイ

自分の手番になったら「収集」、「作成」、「拡張」から選んで1つのアクションを実行します。また、宝物カードを好きなだけプレイもしくは売却できます。

収集

「同じ種類の資源3個までを取る」、もしくは「異なる種類の資源2個までを取る」のどちらかを選んで行います。
取りたい資源をクリックしてから、画面上部の「収集」ボタンをクリックします。
取った資源は自身の保管エリアに置きます。ストックに無い資源を取ることはできません。
ただし、「宝石」は自身の宝石工房が無ければ取ることはできません。また、「魔法」は自身の魔法研究室が無ければ取ることができません。
資源を獲得したことで、保管エリアにある資源数が保管上限を超えた場合、即座に保管上限に収まるまで資源を選んで捨てなければなりません。
まず、3個の金属を獲得しました(1)。その結果、保管エリアの保管上限を超えたので、保管エリアにある木材1個を捨てました(2)。

作成

クエストカード1枚を選びます。
クエストカードには1種類もしくは2種類のアイテムとその作成コストとなる資源が示されていますが、これらのうち1つ、もしくは2つ両方のコストを支払ってアイテムを作成します。
カード上のアイテムのイラストを選択し、画面上部の「作成」ボタンをクリックすることで作成を実行します。
そして、コストを支払ったアイテムの価値に等しいコインをストックから獲得します。
2種類のアイテムが書かれているカードを選び、そのうち1つだけのアイテムを作成した場合、そのアイテムが作成済みであることを示すために自身のギルド紋章トークンがアイテムのイラスト上に置かれます。
2種類のアイテムが書かれているカードを選び、1回の手番で両方のアイテムを作成した場合にはその両方に自身のギルド紋章トークンが置かれます。

クエストの完遂

クエストカードに描かれているアイテムがすべて作成されたら、そのクエストは完遂されたことになります(英雄がクエストを失敗することはないのです)。
  • クエストカードのすべてのアイテムを1人のプレイヤーが作成していた場合
このプレイヤーはクエストカードに示されている宝物カードを引きます。そして、このクエストカードを取って、自身のプレイヤーボードの左隣に表向きで置きます。
  • クエストカードのアイテムが2名のプレイヤーによって作成されていた場合
このクエストカードに最初にギルド紋章トークンを置いたプレイヤー(最初にアイテムを作成したプレイヤー)がクエストカードを取り、このプレイヤーのプレイヤーボードの左隣に表向きで置かれます。
このクエストカードに最後にギルド紋章トークンを置いたプレイヤー(最後にアイテムを作成したプレイヤー)が宝物カードを引いて内容を確認した後、そのうち1枚を取ります。残りの1枚は最初にギルド紋章トークンを置いたプレイヤーに渡します。

クエストが完遂されたらギルド紋章トークンは元のプレイヤーの手元に戻ります。最後に、空いたスペースにクエストカードが補充されます。

(1)赤のプレイヤーが布3個を支払ってアイテムを作成し、3コインを得ました。その後、赤のギルド紋章トークンをクエストカードに置きました。
(2)次に、オレンジのプレイヤーが革3個と金属1個を支払ってアイテムを作成し、4コインを得ました。これによってこのクエストは完遂されました。
(3)オレンジのプレイヤーは青と黄色の宝物カード1枚ずつを引いて内容を確認した後、黄色のカードを取ることにしました。赤のプレイヤーは残りの青の宝物カードと、このクエストカードを取りました。
(4)最後に、空いたスペースにクエストカードが補充されます。

拡大

このアクションでは「部屋1つの建築」、「専門家1人の雇用」アクションを任意の順序でどちらか1つ、もしくは両方を実行します。

部屋1つの建築

部屋タイル1つを選び(特別室タイルの場合はどちらの面を使用するかも選び)、その建築コストを支払います。そして、自身のプレイヤーボードに付け加えます。
部屋タイルを付け加える際は、同じ向きで、上下左右のどれか1辺が他のタイルに接するようにしなければなりません。
自身のプレイヤーボードに十分なスペースが無いならこのアクションを実行することはできません。
なお、「同名の部屋タイルを2枚以上建築することはできない」という制限があります。
プレイヤーボードに描かれているボーナスマーク上に部屋タイルを置いた時、ストックからコインか資源を獲得します。
  • 2人プレイの場合の変更点
1人のプレイヤーが宝石工房と魔法研究室の両方を建築することはできず、どちらか1つしか建築できません。

専門家1人の雇用

専門家カード1枚を選び、雇用コストとしてコインを支払います。
そして、自身のプレイヤーボードの特別室タイル上、もしくはギルドの外側にある4スペースの空いているいずれか1スペースに置きます。
これらの空きスペースが無い場合にはこのアクションは実行できません。
専門家カードのコストを支払う際、そのコストを満額支払った場合にのみ、選んだ専門家カードの右側にあるすべての専門家カードに1コインが置かれます。
コインが置かれた専門家カードを雇う際には、置かれたコイン分だけコストが低くなります。これによってコストが0になった専門家カードはゲームから取り除かれます。
専門家カード列に空きが出たら、詰めるようにして残りのカードを右にスライドさせた後、空いたスペースに新たな専門家カードが補充されます。

(1)紫のプレイヤーは6コインを支払って倉庫を建築することにしました。倉庫タイルを革のボーナススペースに置き、ストックから革1個を獲得しました。
(2)続けて専門家の雇用アクションを行います。3コインを支払って神官を雇いました。雇用コストを満額支払ったため、神官より右にある専門家カードにはそれぞれ1コインが置かれます。
(3)最後にカードが右にスライドし、空きスペースに新たな専門家カードが補充されます。

手番の終了

1アクションを実行し、宝物カードのプレイもしくは売却(これは任意)を終えたら手番が終了します。そして、次のプレイヤーに手番が移ります。

宝物カードの手札上限

宝物カードは手札として6枚まで持つことができます。6枚を超える場合、即座に宝物カードを売却して6枚まで減らさなければなりません。
図書館タイルや専門家カードの効果によってこの手札上限枚数は増えます。

王の葬儀


「王の葬儀」カードが引かれたら、競りを行います。
各プレイヤーは王の彫像タイルに対して入札する金額を秘密裏に選択します。その後、すべてのプレイヤーが同時にこれを公開します。
最高値を付けたプレイヤーがその金額分のコインを支払い、自身のプレイヤーボードのギルドに付け加えます(部屋タイルのように)。
他のプレイヤーはコインの支払いを行いません。最高値を付けたプレイヤーが複数の場合、誰もコインを支払うことなく、また、王の彫像タイルは獲得されません。
最後に、空いたスペースにクエストカードを補充します。

評議会への貢ぎ物


「評議会への貢ぎ物」カードが引かれたらゲームは終了に向かいます。
各プレイヤーは1回ずつ追加の手番を行います(評議会への貢ぎ物カードを引いたプレイヤーも含む)。
各プレイヤーは、最後の追加手番を消費して、評議会への献上をすることができます(つまり、最後の追加手番で通常のアクションを実行する代わりに評議会への献上アクションを行える)。
これを行う場合には、自身のギルド紋章トークンを評議会への貢ぎ物カードに置きます。ゲーム終了時のコインや資源数によって追加の名声点を獲得できます。
ただし、自身のギルド紋章トークンが2つとも別のクエストカードに置かれている場合には、これを実行することができません。

ゲーム終了と得点計算

「評議会への貢ぎ物」カードが引かれた後、各プレイヤーが1回ずつ手番を行ったら(もしくは評議会への献上を行ったら)ゲームは終了します。
各プレイヤーは自身のギルド紋章トークンが置かれているすべてのクエストカードを取り、自身のプレイヤーボードの左隣に置きます(ただし、これらのクエストカードによって宝物カードを取ることはありません)。
そして、得点計算が以下の通りに行われます。

  • 護符
手札にある護符によって、カードに示されている数字分の名声点(2または3点)を得ます。
最も多くの護符カードを持つすべてのプレイヤーは追加の名声点3を得ます。

  • 遺物
手札にある異なる種類の遺物カード1枚ずつのセットによって、次のように名声点を得ます。
セットに含まれる種類数 1 2 3 4 5 6
獲得する名声点 2 5 9 13 17 22
複数の遺物カードセットから名声点を獲得できますが、1つの遺物カードを複数のセットに組み込むことはできません。
  • クエストカード
獲得したクエストカード1枚につき名声点1を得ます。
  • 専門家カード
獲得した専門家カードに示されている数字分の名声点を得ます。
  • 部屋タイル
部屋タイルに示されている数字分の名声点を得ます。星マークが描かれている部屋タイルは記されている条件に応じて名声点を得ます。
特別室タイルからはそこに専門家カードが置かれている場合にのみ名声点を得ます。
  • 献上品
最後の追加手番を実行しないで評議会への献上を行った場合、名声点2に加え、ゲーム終了時に持っているコイン3ごとに名声点1、資源2個ごとに名声点1を追加で得ます(端数は切捨て)。

これらの名声点を合計し、最も名声点の高いプレイヤーが勝者です!同点の場合は最も多くのコインを持っているプレイヤーが勝者です。


補足


  • 宝石と魔法
「宝石」は宝石工房を所持していなければ収集できません。
「魔法」は魔法研究室を所持していなければ収集できません。
これらの部屋タイルを所持していなくとも、何らかの効果によって宝石や魔法を得ることができます。
ただし、獲得する資源を選択できる場合には、収集が可能な資源のみを選択しなければなりません。
また、2人プレイの場合は1人のプレイヤーが宝石工房と魔法研究室の両方を建築することはできません。(タイルが1枚ずつしか用意されないので、独占を防ぐため)

  • 特別室
特別室は雇うことのできる専門家の上限を増やします。
特別室は、ゲーム終了時までに専門家タイルが置かれていないと名声点を生み出しません。
寝室と厨房は専門家1人、大ホールと兵舎には専門家2人が置かれていないとゲーム終了時に名声点を獲得できません。
一度置いた専門家タイルを移動させることはできません。専門家を置くことのできる特別室タイルが複数あるなら、専門家を任意の場所に置くことができます。

  • コイン
コインのストックが尽きることはありません。コインの所持数に上限値はありません。

  • 2つのアイテムの作成
1手番中にクエストカードに示されている2つのアイテムを同時に作成したい場合、コストとして要求される資源すべてを一度に支払わなければなりません。
どちらかの資源コストを支払った後、宝物カードをプレイして、もう一方の資源コストを支払う、ということはできません。

  • 資源の収集
宝物カードによって資源を得る場合でも保管エリアの保管上限ルールが適用されます。資源は保管エリアに置かれているもののみ使用できます。
宝物カードによって獲得した資源も保管エリアに置いてからでないと使用できません。

  • 宝物カードが無くなったら
宝物カードの山札が尽きたら、その種類の宝物カードの捨て札山にある巻物カードをゲームから取り除きます。
その後、捨て札がリシャッフルされ、新たな山札となります。宝物カードの捨て札はいつでも確認できます。
非常に稀なことですが、捨て札山も宝物カードが無い場合にはその種類の宝物カードを引くことはできません。他の任意の色の宝物カードを代わりに引きます。

タイル・カードの詳細

共有室タイル

同名のタイルを1人のプレイヤーが複数建築することはできません。
  • 宝石工房、魔法研究室

建築したプレイヤーは、それ以降に「宝石」や「魔法」の資源を収集できるようになります。
詳細については上記の補足を参照してください。

  • 図書室

建築したプレイヤーは、手札の宝物カードの所持可能枚数上限が3枚増加します。
また、図書室を建てているプレイヤーはゲーム終了時に手札に所持している巻物系の宝物カード1枚につき3名声点(同じ種類の巻物でも1枚ごとに)を獲得します。

  • 倉庫

建築したプレイヤーは、プレイヤーボード上に保管可能な資源の個数上限数が3個ぶん増加します。
この「倉庫」上に書かれている○の上に資源を配置する形になります。

特別室タイル

特別室タイルはタイル上に専門家カードを配置することができるようになります。
そのタイル上の四角(人物マーク)を全て専門家カードで埋めていれば名声点が計上されます。
同じタイルを1人のプレイヤーが複数建築することはできませんが、厨房/寝室、兵舎/大ホールはそれぞれ別名のタイルとして扱われます。(1枚のタイルの表裏なので)
詳細については上記の補足を参照してください。
  • 厨房/寝室

このタイルは表裏で両面になっています。
建築対象を選ぶ際に厨房/寝室タイル左下の矢印マークをクリックすることでタイルを裏返して厨房/寝室を切り替えることができます。
タイルの在庫枚数は厨房/寝室どちらを建築しても1枚減ります。(共通の在庫枚数になっています)

  • 兵舎/大ホール

このタイルは表裏で両面になっています。
建築対象を選ぶ際に兵舎/大ホールタイル左下の矢印マークをクリックすることでタイルを裏返して兵舎/大ホールを切り替えることができます。
タイルの在庫枚数は兵舎/大ホールどちらを建築しても1枚減ります。(共通の在庫枚数になっています)

マスタールームタイルの詳細

  • 魔法使いのホール、盗賊のホール、戦士のホール

所有するクエストカードの該当する英雄アイコン1つにつき4名声点を獲得する。

  • 狡猾のホール、力のホール、知恵のホール

所有するクエストカードの該当する英雄アイコンのセット1つごとに6名声点を獲得する。

  • 装備品保管庫、武器庫

所有するクエストカードの該当するアイコン1つにつき2名声点を獲得する(1枚のカードの複数のアイコンが描かれているなら、それぞれから名声点を獲得します)。

  • 回廊

所有するクエストカードの該当する武器アイコンと防具アイコンのセット1つごとに3名声点を獲得する。

  • 貯蔵庫

ゲーム終了時に所有している自身の異なる種類の資源1つにつき4名声点を獲得する。
評議会への献上で得点計算に使用した資源もこのタイルの得点計算に使用できます。

  • 建築家のホール

初期のギルドタイルを除いた、自身のプレイヤーボードに置かれている部屋タイル1つにつき3名声点を獲得する(この建築家のホール自身も得点計算の対象です)。

  • 酒場

ゲーム終了時に所有している自身の専門家カード1つにつき3名声点を獲得する(このタイルによる得点計算では、専門家が特別室にいるかどうかは問われません)。

  • 謁見室

9名声点を獲得する。さらに、謁見室タイルに隣接して王の彫像タイルが置かれているならば、6名声点を追加で獲得する。

  • 金庫室

ゲーム終了時に所有しているコイン1につき1名声点を獲得する。
ただし、このタイルによる得点計算で使用したコインは評議会への献上による得点計算の対象にはなりません。

  • 聖堂

聖堂はマスタールームではありませんが、ここで解説します。
聖堂は紫のギルドの効果でゲーム開始時に配置する初期特別室タイルです。
聖堂は1名声点と、専門家1人を置くことのできる追加スペース1つをもたらします。
聖堂は特別室タイルとは違い、専門家を置いていなくても聖堂建築時点から1名声点が計上されます。

専門家カード

  • 鉱夫、木こり、革なめし職人、織工

収集アクションを行った後、収集した資源の種類に関わらず、このカードに示されている資源1個を追加で獲得します。

  • 鍛冶師、木工師、革細工職人、仕立て屋

このカードに示されている種類のアイテムを作成する時、作成コストをカードに示されている資源1個ぶん減らします。

  • 戦士、レンジャー、魔法使い

このカードに示されている英雄アイコンが描かれているクエストカードのアイテムを作成した時、1コインを支払ってこのカードに示されている色の宝物カード1枚を引くことができます。
この効果はクエストの完遂に関わらず使用できるが、1つのクエストカードにつき1回までしか使用できません。

  • 冒険者、宮廷道化師

この専門家を雇用したとき、このカードに示されている宝物カードを引きます。

  • 女職人、ディーラー

この専門家を雇用したとき、即座にこのカードに示されているアクションを1回行います。追加のアクションはそれぞれの通常ルールに従って行います。

  • 運び屋、農民

カードに示されている数だけ資源の保管上限数が増加します。
このカード上に書かれている○の上に資源を配置する形になります。

  • 錬金術師

錬金術師を雇用したとき、即座に、自身の保管エリアにある資源をストックにある異なる種類の資源と置き換えることができます。
宝石や魔法とも交換することが可能です。

  • 鑑定士

クエストカードによって宝物カードを受け取った時、任意の色の宝物カード1枚を追加で引くことができます。
これを行った場合、手札から任意の宝物カード1枚を捨てなければなりません(この効果で引いたカードを捨てることもできます)。

  • 貴族

貴族を雇用したとき、自身の特別室の空きスペース1つに荷物トークンを置かなければなりません。
貴族を雇用するには貴族カードと荷物トークンを置く2スペースが必要で、荷物トークンは特別室タイルにしか置くことができません。

  • 競売人

遺物カード、護符カード、巻物カードを売却して1つにつき4コインを獲得できます。
ただし、この効果で上記3種以外の宝物を売却することはできません。

  • 吟遊詩人

自身の手番中、自身の専門家を空いている他のスペースに移動できます。

  • 建築士

拡大アクションにおいて部屋を建築する際、部屋タイルを自身のプレイヤーボードの任意のスペースに置くことができます。
プレイヤーボードのボーナススペース上に部屋タイルを置いてボーナスを得る際、2倍の資源やコインを獲得します。

  • 学芸員

学芸員を雇用したとき、宝物カードの捨て札山から任意の枚数の遺物カードを1枚につき3コインを支払うことで獲得できます。

  • 発明家

宝物カードの手札上限枚数を2枚増やします。

  • 労働者

通常の収集アクションを実行する代わりに、自身が収集可能な任意の種類の資源3個を収集することができます。

  • 商人

商人を雇用したとき、任意の色の宝物カード3枚を引いて手札に加えます。
その後、即座に手札から任意の宝物カード3枚を捨てます(この効果で引いたカードをそのまま捨てることもできます)。

  • 神官

自身の手番中、クエストカード山札の上から2枚を確認できます。その後、確認したカードを順番を変えることなく元に戻します。

  • 監督官

監督官を雇用したとき、最も古い専門家(専門家カード列の最も右側にある専門家)をコストを支払うことなく獲得します。
監督官を雇う際には、この専門家と追加で取る専門家のための空きスペースが2スペースなければなりません。

  • リクルーター

専門家を雇用する際、専門家カードに載せられているコインによる割引を2倍にします。これにより雇用コストを0コイン未満にすることはできません。

  • 密輸人

密輸人を雇用したとき、対戦相手1人を選びます。選んだ相手から資源1個を奪います。
密輸人を雇用したプレイヤーが宝石や魔法を収集可能な状態でなくともこれらの資源を奪うことができます。

  • 女黒魔術師

宝石と魔法を収集可能にします(宝石工房と魔法研究室の両方の効果を得ます)。

  • ならず者

あなたが作成アクションを実行した後、ならず者トークンを1枚のクエストカードに置くことができます。
他のプレイヤーがならず者トークンが置かれているカードのアイテムを1つもしくは2つ作成する時、このプレイヤーはあなたに2コインを支払わなければなりません。
ならず者トークンが置かれているクエストが完遂されたら、ならず者トークンをあなたの手元に戻します。

  • 大臣

あなたは最終手番にアクションを消費せずに評議会への献上を実行できます。

  • 黒魔術師

あなたが作成アクションを実行した後、自身の手札の巻物1つをゲームから取り除くことができます。
そうした場合、次手番のプレイヤーは何の効果も得ることなく、あなた自身が巻物の両方の効果を得ます。

  • 魔女

魔女を雇用したとき、アイテムが1つだけのクエストカード1枚を取ります。
このカードによってコインや宝物カードを獲得することはありませんが、ゲーム終了時の得点計算は通常通り行われます。


宝物カード

宝物カードはカードの色によって出現する種類が異なります。
また、宝物カードはプレイすることで効果が発揮されるものもあればゲーム終了時まで保持することで名声点をもたらすものもあります。
宝物カードは自身の手番中であれば任意のタイミングでプレイしたり売却することができます。

  • 遺物
カードの色
3色すべて。各色につき2種類ずつ、計6種類の異なるカードがあります。
効果
ゲーム終了時に所有している、異なる種類の遺物カードのセットによって多くの名声点を獲得できます。
6個の遺物を組み合わせることで古代の鎧が完成します。
3色の宝物カードとして、各色につき2種類の遺物があります。
異なる種類の遺物カードのセットによって多くの名声点を獲得できます。

  • 巻物
カードの色
3色すべて。
効果
それぞれには2つの効果があります。
プレイ時の効果
巻物をプレイすることで効果を得られます。
巻物をプレイしたプレイヤーは大きな恩恵を受けられますが、次手番のプレイヤーも小さな恩恵を受けます。
ゲーム終了時の効果
保持することでゲーム終了時の得点になります。
図書館を建築しているなら、ゲーム終了時に名声点をもたらします。

  • 護符
カードの色
赤のみ
ゲーム終了時の効果
それぞれが名声点をもたらします。また、ゲーム終了時に最も多くの護符を所持しているすべてのプレイヤーは追加の3名声点を獲得します。

  • 資源
カードの色
青のみ
プレイ時の効果
多くの青の宝物カードは無料の資源をもたらします。
ただし、このカードによって資源を獲得する場合でも、ストックにある分だけの資源しか獲得できません。
また、保管エリアの保管数上限のルールに従う必要があります。

  • 腐食のポーション
カードの色
青のみ
プレイ時の効果
資源の種類を1つ選ぶ。すべてのプレイヤーは選ばれた資源1個を失う(使用者も含む)。
このポーションは欲しい資源がストックにない場合に特に有効です。

  • 幸運のポーション
カードの色
赤のみ
プレイ時の効果
クエストが完遂されて宝物カードを引く時にのみ使用でき、完遂したクエストカードに示されている宝物カードを2回引く。
2人のプレイヤーによって完遂されたクエストカードに対して使用する場合、両方のプレイヤーが2枚の宝物カードを獲得する。
幸運のポーションの効果は1枚のクエストカードにつき1回までしか適用されない。

  • 運命のポーション
カードの色
黄色のみ
プレイ時の効果
この手番中にあなたがアイテムを作成したとき、獲得するコインが2倍になる。運命のポーションの効果は作成したアイテム1つにつき1回までしか適用されない。

  • 契約
カードの色
青のみ
プレイ時の効果
通常のアクションとは別に、専門家の雇用アクション1回を実行できる。このアクションは通常のルールに従って行う。

  • コイン
カードの色
黄色のみ
売却時の効果
通常の宝物カードを売却するよりも多くのコインを得られます。

  • 宝の地図
カードの色
赤、黄色(青の宝物カードには入っていないようです)
プレイ時の効果
宝の地図1枚と自身の手札にある他の宝物カード1枚を効果を使用することなく捨て、任意の色の宝物カード2枚を引いてもよい。
新たな宝物カードを引く前に、どの色の宝物カードを引くかをすべて決めなければならない。


アイコンの詳細

  • 専門家カードの効果発揮タイミング
あなたが収集アクションを行った時
あなたが作成アクションを行った時
あなたが拡大アクションを行った時
あなたがこの専門家を雇用した時
以降のあなたの手番中ずっと
該当の英雄アイコンが記されているクエストカードによってあなたが宝物カードを獲得したとき

  • その他のアイコン
資源
(布、革、金属、木材、宝石、魔法)
宝物カード
コイン
名声点
英雄アイコン
(魔法使い、戦士、盗賊)
アイテムアイコン
(武器、防具)

ソロプレイについて

BGAのキングズ・ギルドでは1人でのソロプレイ(スコアアタック)がプレイ可能です。
通常ゲームとソロプレイとの違いは下記の通りです。
・クエストカードが置き場が全て埋まっている(王の葬儀カードも含む)場合、新たなクエストカードが引かれる度に最も古いクエストカードがゲームから除外されます
・ソロプレイでは同ターンに部屋を2つ建てたり、専門家を2つ雇うことが可能です(通常ゲームでは最大でも部屋1つ+専門家1つまで)
・「王の葬儀」イベントでは無料で王の彫像を建てることが可能です

BGAではソロプレイ終了時にとくに最終得点に対する評価一覧が表示されるわけではありませんが、公式ルールブックには得点に対する評価の目安が記されています。

00-49点:新人(RECRUIT)
50-69点:一般会員(MEMBER)
70-79点:リーダー(LEADER)
80-89点:王者(KING)
90点以上:伝説級(LEGEND)
意訳するとこんな感じでしょうか?
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最終更新:2021年10月09日 16:46
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