「ハピエストタウン」─人口が多くて、幸福度の高い街をつくろう─

「ハピエストタウン」は、お金を上手に稼いだり使ったりして、人口や幸福度の高い街を作るゲーム。戦略的な考えどころと、楽しい街ができるほんわか感とを兼ね備えたゲームです。

箱の中身のメインは、さまざまな施設が描かれたカード。これらを自分の街に作っていきますが、建てるにはカード右上に書かれた分のお金が必要です。ローコストのグループとして1~3のお金、ミドルコストとして4~5。上の写真のほか、6~9のハイコストグループもあります。

ちなみにですが、私が子どもと遊ぶときは雰囲気を盛り上げるために、コストを勝手に1000万倍して「電気屋は4000万円ね」という感じでやっています。(この記事ではここから先、その書き方をしてしまいます)

カードにはコスト以外にも情報が載っています。右下のハートマークは「幸福度」、人の形は「人口」。これらが最終的な得点に関わってくるので、どちらも集めていくことが必要です。

また、カード左下のお金マークはその施設を建てると自分の番が回ってきたときに入ってくるお金、つまり収入を表しています。お金は得点にはなりませんが、施設を建てるために必ず必要になります。

説明書には標準ルールに加え、「6歳から8歳の子ども向けルール」として簡単ルールも載っています。今回はまず、こちらの遊び方を紹介していきます。

さて、ゲームは2~4人で遊べて、3人プレイ時のセット例はこんな感じ。各プレイヤーには2000万円ずつ配られ、自分の街には始めからコンビニが建っています。また、場にはこれから建てていく施設カードが並んでいます。

自分の番が来たらまず、自分の街に建っている施設から得られる収入を銀行から受け取ります。最初から建っているコンビニからは1000万円もらえるので、手持ちは3000万円となりました。

続いてはカードが並ぶ場を見ましょう。ゲーム開始時にはローコストの山札から3枚並べることになっています。それらのカードのうち、取り替えたいものがあったら流しましょう。そして、場に並ぶカードが3枚になるよう、好きな山からカードをめくって場に補充します。

今回はまん中の「おばけ屋敷」を流し、ローコストの山から1枚補充することにします。

出てきたのは「お花屋」。これを建てることにします。コストは3000万円ですので、銀行にその分支払い、自分の街に並べて建てたら自分の番はおしまい。次の自分の番が来たときには、2000万の収入となるわけです。また、カードを買わないで自分の番をおしまいにすることもできます。

買われたり流されたりするカードの他、常に買えて人口が増える住宅系のカードもあります。状況によっては、うまく活用するとよさそうです。収入と建築、幸福度と人口という要素について、バランスをとって考えることがポイントです。

同じ建物を2つ以上自分の街に建てることはできませんので要注意。こうして収入を得たり、施設を建てたりすることを繰り返し、誰かの街のカードが10枚以上になったら、その周回でゲームは終了。

各自、自分の街に並んで施設の「幸福度」と「人口」を数えて合計しましょう。上の写真の場合、「幸福度6+人口6」で、12点が得点となります。お金は余らせても勝敗に関係しません。得点順に順位が決まります。

標準ルールの場合、いくつか違いがあります。まずはランダムに引いた「インフラ」のカードを3枚、場に並べてゲームを始めます。

インフラはお金で買うものではありません。その代わり、インフラカードの左上に書かれた色と数字に対応した建物を自分の場に建てると、自分の番の終わりに手に入れることができます。右下の「空港」の場合、背景が灰色の建物を2枚、黄色を1枚、オレンジを1枚建てると、コストを支払わずに建てられるというわけです。

インフラカードを手に入れるのは早い者勝ち。ゲットするには、建物カードの背景色に計画性が必要となってくるわけです。

また、標準ルールでは得点の計算方法も簡単ルールとは違います。簡単ルールでは「幸福度人口」だったのに対し、標準ルールでは「幸福度×人口」。これによって、得点の2つの要素のバランスのとり方も考えどころになってきます。

お金がたまったり、買い物をしたりするのがまず楽しい。いろんな施設が自分の街に増えていくのもワクワク感あり。簡単ルールでシンプルにやるのもいいし、標準ルールで戦略性を高めて計画を考えるのも楽しいゲームです。

(おわり)