【ボードゲームアリーナ ルール解説 ウィザード(Wizard)】トリックを予想?王道のトリックテイキングゲーム

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べるトリックテイキングゲームの王道『ウィザード』を紹介します。そもそもトリックテイキングゲームって何?という方も、この記事を見てトリックテイキングゲームのことを学べます。ルール自体はとても簡単なので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・ウィザードはどんなゲーム?

ウィザードは、世界大会が開かれるほどで、トリックテイキングゲームの王道と呼ばれています。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:3~6人   プレイ時間:26分
難易度:3   戦略:3   運:3   やり取り:3   (全5段階)

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

ウィザードのデザイナーは、ケン・フィッシャー氏です。ウィザードは1986年に発売されたゲームなので、20周年版や25周年版、2人用など多くの派生ゲームがあります。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

ゲームは3人時20ラウンド、4人時15ラウンド、5人時12ラウンド、6人時10ラウンドでゲームが終了し、勝利点の多いプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。トランプのような4種類のスート(赤・青・緑・黄)で1~13までの数字のカード計52枚と、ウィザード(最強)カード4枚・ジェスター(最弱)カード4枚、合計60枚を用意します。そして得点表を用意します。得点表は人数に応じて、使用する範囲が決まります。

・ゲームの流れ

●そもそも「トリックテイキングゲーム」とは?

トリックテイキングゲームでは、各プレイヤーが手札から1枚のカードを順番に出し、その中で一番強いカードを出したプレイヤーが、場に出されたカードをすべて回収します。この一連の流れを「トリック」と呼び、カードを回収することを「トリックを取る」と呼びます。このトリックを繰り返すゲームのことを「トリックテイキングゲーム」といいます。

さて、このゲームは以下の2つのアクションを順に行います。
なお、1ラウンド目は手札が1枚、2ラウンド目は手札が2枚・・・、といったようにラウンドごとに手札が1枚ずつ増えていきます。

1.このラウンドで何回トリックを取れるか予想する
2.手札がなくなるまでトリックを行う

1.このラウンドで何回トリックを取れるか予想する

このゲームで最も重要な点です。自分の手札を確認し、この手札で何回トリックを取れるか予想します。後述しますが、この予想した数によって得点が決まります。操作は予想した数を選択します。

他のプレイヤーが予想した数は「0/○○」という形で表示されます。左が実際に取ったトリック数、右が予想したトリック数です。

2.手札がなくなるまでトリックを行う

手札がなくなるまでトリックを行います。トリックはいくつかのルールがあります。順に説明しましょう。

まず、スタートプレイヤーは手札から好きなカードを場に出します。以降のプレイヤーはスタートプレイヤーと同じスートのカードを出さなければいけません。全員がカードを出し終えて、1番大きい数字を出したプレイヤーがトリックを取り、次のトリックのスタートプレイヤーになります。

それでは、スタートプレイヤーと同じスートのカードがなかった場合はどうでしょう。この場合は、どのスートでも出すことが可能となります。しかし、どれだけ大きい数字のカードを出しても、スタートプレイヤーと異なるスートであればトリックを取ることはできません。しかし、例外はあります。

まず、「切り札」についてです。最終ラウンド以外、ラウンド開始時に山札から1枚のカードがめくられます。このカードのスートが「切り札」となります。

スタートプレイヤーと同じスートがなく、切り札のスートのカードを出したとします。この切り札のカードはスタートプレイヤーのカードのスートや数字の大きさを無視して、トリックを取ることができます。なお、複数のプレイヤーが切り札を出した場合は、カードの数字が大きいプレイヤーがトリックを取ります。

次に、「ウィザードカード」についてです。ウィザードカードは言わば、「最強のカード」です。

このカードはいつでも出すことが可能です。たとえ、スタートプレイヤーと同じスートのカードがあっても、いつでも出すことができます。ウィザードカードは、どのカードよりも強いカードです。他のプレイヤーがウィザードカードを出していなければ、確実にトリックを取ることができます。

なお、複数のプレイヤーがウィザードカードを出した場合は、一番最初にウィザードカードを出したプレイヤーがトリックを取ります。

また、切り札がウィザードカードだった場合、スタートプレイヤーが好きなスートを切り札にすることができます。

最後に、「ジェスターカード」についてです。ジェスターカードは言わば、「最弱のカード」です。

このジェスターカードも、ウィザードカード同様にいつでも出すことができます。このカードは、どのカードよりも弱いカードで、他のプレイヤーがジェスターカードを出していなければ、確実にトリックを取ることはありません。

なお、全員のプレイヤーがジェスターを出した場合は、スタートプレイヤーがトリックを取ります。

また、切り札がジェスターカードだった場合、そのラウンドに切り札はありません。

・得点計算

ラウンドが終了すると、得点計算となります。

まず、ラウンドのはじめに予想した取れそうなトリックの数と、実際に取ったトリックの数が同数だった場合、(トリックの数×10)+20点が得点となります。

そして、予想した数と実際の数が違った場合、(予想した数と実際の数の差)× -10点となります。

以上の得点計算を各ラウンドで行い、ゲーム終了時にもっとも点数の多いプレイヤーの勝利となります。

・追加ルール

ウィザードの追加ルールは以下の通りです。

●ヴァリアント

・プラス/マイナス1
全員の予想の合計がトリックと同じ数にならないようにします。例えば、4ラウンド目だとすると、1人目が「2」、2人目も「2」と予想すると、3人目は「0」と予想できなくなります。

・隠された予想
各プレイヤーの予想した数がわからなくなり、トリックが始まると表示されるようになります。

・秘密の予想
各プレイヤーの予想した数が、ラウンド終了時までわからなくなります。

●ゲームの長さ

・最初の5ラウンド/最初の7ラウンド
それぞれ全部で5ラウンド、7ラウンド行われます。

・アミーゴトーナメントルール
3~5人時の専用ルールで、全10ラウンド行います。各ラウンド開始時の手札の数が変わります。
3人時:2枚からスタートし、2枚ずつ配られる
4人時:1枚からスタートし、6ラウンド目までは2枚ずつ、以降は1枚ずつ配られる
5人時:2枚からスタートし、2ラウンド目までは2枚ずつ、以降は1枚ずつ配られる

・カスタム6ラウンド
全6ラウンド行います。ラウンドで配られる枚数はプレイ人数によって変わります。
3人時:(1・2・4・11・16・20)の6ラウンド行う
4人時:(1・2・3・9・13・15)の6ラウンド行う
5人時:(1・2・3・8・10・12)の6ラウンド行う
6人時:(1・2・3・7・9・10)の6ラウンド行う

●千里眼

1ラウンド目のみ、自分の手札は見ることができず、他のプレイヤー全員の手札を見ることができます。その上で、予想をします。

このゲームを遊んでみて

予想するのが難しい!手札の少ない序盤は予想しやすいですが、ゲームが進めば進むほど、どのくらいトリックを取ることができるのか、予想がつかなくなってきます。あくまでも、予想したトリック数取ることができればいいので、時にはジェスターカードをうまく使いトリックを取りにいかないことも重要になってきます。また、相手の出したカードを見てからトリックを取るかどうか選択することができるので、地味にカードを出す順番も重要だなあ、と思いました。

ルールは簡単ですが、遊べば遊ぶほど奥が深く、何回も遊びたくなります。世界大会が行われるのも納得です。王道のトリックテイキングゲーム『ウィザード』、一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

コメント

  1. […] 【ボードゲームアリーナ ルール解説 ウィザード(Wizard)】トリックを予想?王道のトリックテイキングゲームどうも。今回は、ボードゲームアリーナで遊べるトリックテイキングゲー […]

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