【ボードゲームアリーナ ルール解説 トレッキング・ザ・ワールド(Trekking the World)】楽しい世界旅行!お土産も思い出もいっぱい集めよう!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べる世界旅行ゲーム『トレッキング・ザ・ワールド』のルールを解説していきます。コロナ禍でなかなか旅行に行けないので、ボードゲームの世界で旅行してみるのはいかがでしょうか?

ゲームの概要

・トレッキング・ザ・ワールドはどんなゲーム?

トレッキング・ザ・ワールドは、プレイヤーが世界旅行をするトレッカーとなり、経験豊富な旅行者となることを目的としたゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~5人   プレイ時間:32分
難易度:2   戦略:3   運:3   やり取り:3   (全5段階)

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

トレッキング・ザ・ワールドのデザイナーは、チャーリー・ビンク氏です。このゲームよりも前に発売された『トレッキング・ザ・ナショナルパークス』という国立公園に訪れるゲームの後継作でもあります。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

6個ある地域ボーナストークンのうち5個目が取られるか、誰か1人のプレイヤーが5枚目の目的地カードを獲得した手番でゲームが終了し、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

まず、メインボードを用意し、各プレイヤーは「スーツケース」「トレッカー駒」を受け取り、トレッカー駒を1人ずつ空港マスに配置します。なお、他プレイヤーがトレッカー駒を置いた空港マスには置くことができません。

その後の準備は自動的に行われます。メインボードの各都市に人数に応じた4色(黄・青・赤・白)の「お土産キューブ」と、各地域(アジア・オーストラリア・ヨーロッパ・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ)に「地域ボーナストークン」を配置します。旅の記録エリアには2枚の「旅カード」を配置します。また、「最多お土産タイル」を4枚用意します。

「目的地カード」をシャッフルし、上から4枚を表にし並べ、残りを山札とします。なお、一番右とその左隣の目的地カードには5勝利点・3勝利点トークンを置きます。

5色で1~3の数字が書かれた「トレックカード」をシャッフルし、各プレイヤーに3枚ずつ配り、場には4枚並べ、残りを山札とします。

●トレックカードについて

トレックカードには5色(赤・青・緑・黄・紫)のアイコンと、1~3の数字が書かれています。

後述しますが、色とアイコンは「ツアーに参加する」時や「旅カードを利用する」時に使用します。数字は「移動」をする時に使用します。

・ゲームの流れ

このゲームは、3つのフェーズを順に行います。

1.フライトフェーズ
2.移動フェーズ
3.アクションフェーズ

1.フライトフェーズ

このフェーズは、ゲーム開始時と前の手番で空港マスに止まった時、つまり空港マスで手番を始める時にだけ行います。プレイヤーが空港マスにいない時には、自動的にこのフェーズはスキップされます。

プレイヤーは、自分のいる空港マスから他の空港マスへ移動することができます。なお、他のプレイヤーがいる空港マスには移動することはできません。

2.移動フェーズ

このフェーズでは、プレイヤーは可能であれば、自分のトレッカー駒を必ず移動しなければなりません。移動できない場合は、このフェーズは自動的にスキップされます。この移動できる時は移動しなくてはならない点に注意です。

移動するには、まず移動先の都市を選択します。その後、その都市までのマス分の数に等しいトレックカードを捨てます。3マス先の都市に移動したい場合は、「3」のトレックカードを1枚捨ててもいいですし、「1」と「2」の2枚のトレックカードを捨てても移動することができます。

移動の際には、他のプレイヤーがいるマスに止まることや、他のプレイヤーがいるマスを通り抜けることはできません。他にも、1回の移動で同じマスを2回以上通ることもできません。
なお、「3+」や「4+」と書かれたマスには、プレイヤーの数に関係なく移動することが可能です。

移動した先の都市に、「お土産キューブ」があった場合、そのお土産キューブを早い者勝ちで獲得できます。通過した都市のお土産キューブは獲得することはできず、あくまでも止まったマスのお土産キューブを獲得することができます。獲得したお土産キューブは自分の「スーツケース」に配置します。

お土産キューブの色ごとに2個以上、かつ他プレイヤーよりも多く獲得すると、対応する色の「最多お土産タイル」が獲得できます。一度獲得したとしても、他プレイヤーが自分よりも多くその色のお土産キューブを獲得すると、最多お土産タイルはそのプレイヤーのものとなります。最多お土産タイルは最後の得点計算で得点となるので、最終的に確保できるようにしましょう。

各地域の最後のお土産キューブを獲得したプレイヤーには「地域ボーナストークン」が与えられます。地域ボーナストークンはランダムに2~6勝利点となるので、積極的に集めるようにしましょう。

3.アクションフェーズ

移動フェーズを終えると、以下の3つのアクションのうち1つを行います。

①トレックカードを2枚引く
②ツアーに参加する(目的地カードを1枚獲得)
③旅カードを利用する

①トレックカードを2枚引く

表向きに並べられた4枚のトレックカードか、山札の1番上のトレックカードからトレックカードを2枚獲得します。なお、表向きに並べられたトレックカードは常に4枚になるように補充されます。
山札がなくなった場合は、今までに捨てられたトレックカードをシャッフルし、新たな山札とします。

②ツアーに参加する(目的地カードを1枚獲得)

ツアーに参加する、つまり目的地カードを1枚獲得するためには、目的地カードの都市と同じ名前の都市に自分のトレッカー駒がいる状態で、カードのコスト分のトレックカードを捨てる必要があります。コストはあくまでも、トレックカードの色およびアイコンなので、数字は関係ありません。

なお、目的地カードを獲得する際に、一番右かその左隣の目的地カードを獲得すると、「必見の観光地」とみなされ、追加で5勝利点・3勝利点トークンが獲得できます。この勝利点トークンも、ストックがなくなると、それ以降は獲得することはできません。5勝利点トークンが先になくなった場合は、3勝利点トークンが一番右に移ります。

目的地カードは常に場に4枚並べるようにします。新しいカードが補充される際には、古いカードは右側に移り、新しいカードは左側に補充されます。

③旅カードを利用する

同じ色およびアイコンのトレックカードを2枚捨てることで、旅カード2枚のうち、どちらか1枚を使用することができます。旅カードは、全プレイヤー共有のものでなくなることはありません。

旅カードは、2つの効果があり、上から下の順で処理していきます。その際に上の処理はパスしてもかまいません。

●旅カードの効果
以下の効果から2つの効果が旅カードに記載されます。

  • Move up to X
    最大Xまでのマスを移動することができます。移動しなくてもかまいません。この移動でトレックカードを捨てる必要はありません。
  • Move to any Airport
    他プレイヤーのいない空港マスに移動することができます。
  • Draw X cards from the deck
    トレックカードの1番上から、トレックカードをX枚引きます。
  • Take a Tour for X less
    ツアーに参加する、つまり目的地カードを獲得する際に、必要なアイコンのうちX個が免除されます。残りのアイコン分のトレックカードは通常通り捨てます。
  • Gain X
    X勝利点トークンを獲得できます。
  • A Bumpy Rides
    自分の獲得したお土産キューブをスーツケースの任意の場所に移し替えることができます。移動させたお土産キューブは、色に関係なく、その場所に配置した色のお土産キューブとして扱われます。

以上の3つフェーズを繰り返し、6個ある地域ボーナストークンのうち5個目が取られるか、誰か1人のプレイヤーが5枚目の目的地カードを獲得した手番でゲームが終了し、得点計算となります。

・得点計算

各プレイヤーは、以下の項目で勝利点が獲得できます。

  • 最多お土産タイルによる点数
  • 目的地カードによる点数
  • 勝利点トークンによる点数
  • 地域ボーナストークンによる点数
  • お土産キューブの配置による点数

お土産キューブの配置による点数は、各色のお土産キューブがそろっている縦の列によって獲得できる勝利点が異なります。

以上の点数を合計し、最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。同じ点数のプレイヤーがいた場合は、お土産キューブを多く獲得したプレイヤーの勝利となります。

このゲームを遊んでみて

旅する感覚が楽しいゲームです。旅行しているとあっちこっちに行きたくなる気持ちのせいなのか、移動できる場合は移動しなければならないのがもどかしく、面白い点でもありますね。なので、実際の旅行と同じく計画性が大事になってきます。今の手番でこれをして、次の手番ではあれをしよう…、といったように、よーく考えて遊ぶようにしましょう。時には無計画で遊んでみてもいいかもしれないですね(笑)。

世界中を旅する旅行ゲーム『トレッキング・ザ・ワールド』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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