【ボードゲームアリーナ ルール解説 パンデミック(Pandemic)】ワクチン開発を急げ!協力してウイルスから世界を救え!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べるウイルスの脅威から世界を救う協力ゲーム『パンデミック』のルールを解説していきます。今現在何かと話題となりそうなテーマのゲームですね。プレイヤー全員で協力して、世界をウイルスの脅威から救い出しましょう!クリアするのもなかなか一苦労なゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。なお、今回説明するのは2人以上で遊ぶ場合のものです。

ゲームの概要

・パンデミックはどんなゲーム?

パンデミックは、プレイヤーが新型ウイルスの対策チームの一員となり、世界に蔓延している4種類のウイルスに対する治療薬を開発することを目指す協力ゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~4人
プレイ時間:25分
難易度:2/5
戦略:3/5
運:4/5
やり取り:3/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

パンデミックのデザイナーは、マット・リーコック氏です。この『パンデミック』にも様々な派生や拡張が出ています。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

4種類の治療薬を開発することができるとゲームが終了し、ゲームクリアとなります。

なお、以下の状況になるとゲームオーバーとなります。

  • 8回目のアウトブレイクが起こる
  • プレイヤーカードの山札が尽き、カードが引けなくなる
  • 1種類のウイルスキューブのストックがなくなる

・ゲームの準備

各プレイヤーはまず、7種類の役職(衛生兵・通信指令員・作戦エキスパート・科学者・研究員・危機管理官・検疫官)の中から1つの役職を選びます。

その後の処理は自動で行われます。

まず、都市カード・イベントカード・エピデミックカードをシャッフルしたプレイヤーカードの山札を作り、各プレイヤーにプレイ人数に応じた枚数(2人:4枚、3人:3枚、4人:2枚)を配ります。

メインボードのマップの「アトランタ」に調査基地を配置し、全プレイヤーのプレイヤー駒も配置します。残りの調査基地(5個)はマップの右下に置きます。そしてアウトブレイクマーカーをアウトブレイクトラックに、感染率マーカーを感染率トラックに置きます。

最後に、感染カードの山札から9枚引きます。感染カードには都市名が記載されており、最初の3枚の都市にその色のウイルスキューブを3個、次の3枚の都市にウイルスキューブを2個、最後の3枚の都市にウイルスキューブを1個配置し、残りのウイルスキューブはマップ下部に置きます。

・ゲームの流れ

各プレイヤーの手番は3つのフェーズに分かれています。以下の3つのフェーズを行うと、次のプレイヤーに手番が移ります。

1.アクションフェーズ
2.手札補充フェーズ
3.感染拡大フェーズ

1.アクションフェーズ

このフェーズでは、以下の8つのアクションを、自由に4アクション行うことができます。同じアクションを何回でも行うことができます。

①自動車または船による移動

このアクションは、自分のプレイヤー駒を現在いる都市と隣接する都市に移動させることができます。メインボードの両端の都市はつながっているので、その点に注意しましょう。

②直行便による移動

このアクションは、自分の手札の都市カードを1枚捨て札にし、捨て札にした都市にプレイヤー駒を移動することができます。

③チャーター便による移動

このアクションは、現在自分のプレイヤー駒がいる都市と同じ都市カードを捨て札にすることで、自分のプレイヤー駒を好きな都市に移動させることができます。

④シャトル便による移動

このアクションは、現在自分のプレイヤー駒が調査基地にいる場合、他の調査基地のある都市にプレイヤー駒を移動させることができます。

⑤調査基地の設置

このアクションは、現在自分のプレイヤー駒がいる都市の都市カードを捨て、調査基地を設置します。調査基地は上述したシャトル便による移動や、後述する治療薬の発見に必要となります。

⑥感染者の治療

このアクションは、現在自分のプレイヤー駒がいる都市にあるウイルスキューブを1個取り除きます。なお、その色のウイルスの治療薬が発見されている場合は、その色のウイルスキューブをすべて取り除くことができます。

⑦知識の共有

このアクションは、自分のプレイヤー駒と他プレイヤーのプレイヤー駒が同じ都市にいる状態で、その都市と同じ都市カードがある場合、その都市カードを他プレイヤーに渡す、あるいは他プレイヤーからもらうことができます。

⑧治療薬の発見

このアクションは、自分のプレイヤー駒が調査基地のある都市にいる状態で、同じ色の都市カードを5枚捨てることで、その色のウイルスに対する治療薬を発見することができます。治療薬が発見されると、マップ下部にその色の治療薬トークンを置きます。この治療薬を4色発見するとゲームクリアとなります。
治療薬が発見されると上述のとおり、「感染者の治療」アクションで都市にあるその色のウイルスキューブをすべて取り除くことができます。

2.手札補充フェーズ

このフェーズでは、プレイヤーカードの山札から2枚引き手札に加えます。なお、手札の上限は7枚です。8枚以上になった場合は、7枚になるまで捨てる必要があります。

●イベントカードについて

プレイヤーカードの中には、イベントカードも含まれています。イベントカードも手札に加えます。イベントカードは所有者に関わらず、任意のタイミングで全プレイヤーが使うことができます。
イベントカードは全5種類あり、詳細は以下の通りです。

  • 政府の援助
    調査基地を1つ好きな都市に配置できます。
  • 空輸
    1人のプレイヤー駒を好きな都市に移動できます。
  • 予測
    感染カードの山札の上から6枚を見て、好きな順に並べて山札の上に戻します。
  • 静かな夜
    使用した手番の「感染拡大フェーズ」を飛ばすことができます。
  • 人口回復
    捨て札にある感染カードを1枚選び、ゲームから取り除きます。このイベントカードは後述するエピデミックカードが引かれたタイミングで使用することができます。
●エピデミックカードについて

プレイやカードの中にはエピデミックカードも含まれています。エピデミックカードを引いた場合、エピデミックカードを捨て札にし、即座に以下の処理を行います。

  • 感染率トラックの感染率マーカーを1つ進める
    感染率マーカーは進むごとに「感染拡大フェーズ」で感染カードの引かれる枚数が増えます。
  • 感染カードの山札の一番下にあるカードを捨て札にし、そのカードの都市にウイルスキューブを3つ置く
  • 今まで引かれた感染カードの捨て札をシャッフルし、山札の上に置く
    今ままで引かれた感染カードが優先されて、再び引かれるようになります。
  • エピデミックカードを引いたプレイヤーはプレイヤーカードを1枚引く

エピデミックカードは悪いことしか起こりません。完全にランダムで発生するので注意しましょう。

3.感染拡大フェーズ

このフェーズでは、感染率マーカーがある感染率トラックに記載された枚数分の感染カードを引きます。引かれた感染カードに記載された都市にウイルスキューブを1個配置します。

●アウトブレイクについて

ウイルスキューブが3個置かれた都市にウイルスキューブをが置かれる、つまり4個目のウイルスキューブが置かれる都市には、ウイルスキューブが置かれる代わりに「アウトブレイク」が起こります。

アウトブレイクが起こると以下の処理を行います。

  • アウトブレイクトラックのアウトブレイクマーカーを1つ進める
    このアウトブレイクマーカーが8つ進むとゲームオーバーになります。
  • アウトブレイクが起こった都市と隣接する都市にその色のウイルスキューブを1個配置する

上記の処理により、隣接する都市に4つ目のウイルスキューブが配置されると再びアウトブレイクが起こります。アウトブレイクは連鎖するので、ウイルスキューブの管理に注意しましょう。

・ウイルスの根絶について

治療薬が発見された色のウイルスキューブをマップ上からなくすことができると、そのウイルスは「根絶」されたこととなり、それ以降、その色の感染カードが引かれてもウイルスキューブは配置されないようになります。ゲームクリアに必須ではありませんが、根絶できると危険は少なくなるので、積極的に狙っていきましょう。

以上のアクションを繰り返し、すべての種類の治療薬を発見することができるとゲームクリアとなります。

・役職について

ゲーム開始時に、以下の7種類の役職から1つを選んで始めることになります。役職にはそれぞれ特有の効果を持っています。

①衛生兵

「感染者の治療」アクションで、同じ色のウイルスキューブをすべて取り除くことができます。さらに、治療薬が発見された後は、その治療薬の色のウイルスキューブがある都市にプレイヤー駒が移動するだけで、そのウイルスキューブを取り除くことができ、自分のプレイヤー駒がいる都市にはその色のウイルスキューブが置かれることはありません。

②通信指令員

自分の手番に、他プレイヤーのプレイヤー駒を自分のプレイヤー駒の移動と同じ要領で動かすことができます。さらに、1アクション使用することでプレイヤー駒1つを他プレイヤーのプレイヤー駒がある都市に移動させることができます。

③作戦エキスパート

1アクション使用することで、都市カードを使わずに自分のプレイヤー駒がいる都市に調査基地を配置することができます。さらに1手番に1回、1アクション使用することで調査基地にプレイヤー駒がある状態で任意の都市カードを1枚捨てると、好きな都市に移動することができます。

④科学者

「治療薬の発見」アクションで、同じ色の都市カード5枚ではなく、4枚でアクションを行うことができます。

⑤研究員

1アクション使用することで、自分の手札の都市カードを1枚、同じ都市にいるプレイヤーに渡すことができます。

⑥危機管理官

1アクション使用することで、捨て札にあるイベントカードを1枚手札に加えることができます。加えたイベントカードを使用すると、そのイベントカードはゲームから除外します。このアクションでイベントカードは1枚しか保持することができませんが、そのイベントカードは手札の枚数に含みません。

⑦検疫官

自分のプレイヤー駒がいる都市と、その隣接する都市にウイルスキューブが置かれることがなくなります。

・追加ルール

パンデミックの追加ルールは以下の通りです。

●難易度
ゲームの難易度を選択できます。他プレイヤーの手札が見える状態にするかどうかと、エピデミックカードを何枚含めるか選ぶことができます。

●役割
役職を個人で選ぶかランダムに割り振るか選ぶことができます。

このゲームを遊んでみて

程よい難易度で楽しいです。初めて遊んだ時は入門の難易度でもゲームオーバーになってしまい、3回目でようやくゲームクリアできました。その時は3人で遊んでいて、衛生兵・作戦エキスパート・科学者でクリアしました。とりあえず、衛生兵でウイルスキューブを除去しつつ、作戦エキスパートで各地に調査基地を置き、科学者でどんどん治療薬を発見していく…、という流れでクリアできました。このゲームはみんなで考え、コミュニケーションを取りながら遊ぶゲームなので、ぜひ友達と通話しながら遊んでみてください。

みんなで協力して、ウイルスの脅威から世界を救うゲーム『パンデミック』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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