【ボードゲームアリーナ ルール解説 エルフィンランド(Elfenland)】エルフになって町を巡ろう!旅するボードゲーム

BGAルール解説

どうも。

そろそろプレイ時間が長めのゲームも紹介していこうと思います。今回はボードゲームアリーナで遊べる中量級のボードゲーム『エルフィンランド』を紹介します。ゲームの雰囲気もオシャレで美しいものになっていますので、ぜひ遊んでみてください。

ゲームの概要

・エルフィンランドはどんなゲーム?

エルフィンランドは、プレイヤーが若いエルフとなり、成人として認められるためにエルフの国「エルフィンランド」の代表的な町を巡るというゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~6人   プレイ時間:36分
難易度:3   戦略:4   運:2   やり取り:1   (全5段階)

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

エルフィンランドのデザイナーは、アラン・ムーン氏です。以前紹介した『インカの黄金』のデザイナーでもありますね。エルフィンランドは1998年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞している作品です。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

全4ラウンドでゲームが終了し、最も多くの町マーカーを回収したプレイヤーの勝利となります。同点のプレイヤーがいた場合は、より移動カードを残しているプレイヤーの勝利となります。なお、3ラウンド目が終了する前にすべての町マーカーを回収するとゲームが即終了し、そのプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。
メインボードを置き、各町にプレイヤードごとの町マーカーを配置します。そして、各プレイヤーのブーツコマを最初の町に置き、ラウンドカードも置きます。また、移動カードの山札、移動タイルの山札も用意し、移動タイルは5枚表にして並べます。

・ゲームの流れ

各ラウンドは以下の6つのフェーズの順に行っていきます。

1.移動カードを配る
2.秘密の移動タイルを配る
3.移動タイルを取る
4.移動タイルを置く
5.ブーツコマを動かす
6.終了フェーズ

1.移動カードを配る

このフェーズはBGAでは自動で行われます。各プレイヤーには、移動カードが山札から8枚になるように配られます。「8枚になるように」なので、すでに4枚カードを持っている場合は4枚引くことになります。

2.秘密の移動タイルを配る

このフェーズはBGAでは自動で行われます。各プレイヤーに「秘密の移動タイル」が1枚配られます。この秘密の移動タイルは、他のプレイヤーからはあるかどうかしかわからず、そのタイルの種類が何なのかはわからないようになっています。秘密のタイルのタイルは青い?アイコンがついています。

また、ゲームの始めに1回だけ「障害物タイル」というタイルも1枚配られます。

3.移動タイルを取る

各プレイヤーは順に移動タイルを1枚取ります。表になっている5枚のうちどれか1枚か、移動タイルの山札の上から1枚を取ることになります。なお、移動タイルは常に場に5枚になるよう並べられます。これを3順します。つまり、各プレイヤーは3枚の移動タイルを取ることになります。
操作は、欲しい移動タイルをクリックするか、山札のタイルをクリックします。山札を引く場合は上にある「山札から引く」をクリックしても大丈夫です。

4.移動タイルを置く

各プレイヤーは、メインボードの移動タイル置き場に移動タイルを1枚ずつ配置していきます。置いたタイルによって次のフェーズのブーツコマの動かし方が変わってくるので、よく考えて置くようにしましょう。
なお、すでに移動タイルが置いてある箇所にはタイルを置くことができません。
操作は自分の名前の下にある移動タイルを選択し、道の移動タイル置き場に配置します。

また、それぞれのタイルには種類があり、置ける箇所も決まっています。後述しますが、移動タイルと移動カードは同じ種類で対応しており、移動カードで移動することができない箇所は移動タイルも置くことができません。

移動タイルの中には、ゲームの始めに1回だけ配られる「障害物タイル」もあります。このタイルは、すでにタイルが置かれている箇所に重ねて置くことができます。障害物タイルが置かれると移動タイルに「+1」が追加されます。効果は後述しますが、このタイルはゲーム中に1回しか使うことができません。

なお、移動タイルはすべて配置する必要はありません。置くタイルがない場合や、置きたくないタイルがある場合は画面上にある「パスします」を選択することで手順を飛ばすことができます。一度パスしても他のプレイヤー全員がパスしなかった場合はもう一度自分の手順が回ってきます。

全員が連続して「パス」を選択するとこのフェーズは終了となります。

5.ブーツコマを動かす

いよいよこのフェーズで町を巡ります。

前のフェーズで置いた移動タイルに従って移動していきます。置いてある移動タイルと同じ移動カードを、その種類のコストの枚数支払うことで、ブーツコマを次の町へ移動することができます。町へ移動するとその町にある自分の色の町マーカーを自動的に受け取ります。
上の画像では、右上の町に進みたい場合です。ユニコーンの移動タイルが置かれているので、手札からユニコーンの移動カードを1枚選択した後、行きたい町を選択します。自動的にブーツコマが動き、到着した町の町マーカーが回収されます。

なお、自分が置いた移動タイル以外にも他のプレイヤーが置いた移動タイルを利用して移動することができます。うまく相手の置いたタイルが利用できる時は、どんどん利用していきましょう。なお、移動タイルが置かれていな道は進むことができません。

また、ブーツコマの動かし方には特殊な動かし方が2つあります。

●いかだカード
いかだカードは川や湖を移動する際に使うことができます。いかだカードに関しては移動タイルはありません。点線で囲まれた湖はカード2枚で移動することができますが、川は流れの向きによって1~2枚支払う必要があります。上記の矢印の向きにそって移動する場合は1枚で済みますが、矢印の逆に進む場合は2枚必要になります。

●キャラバン
キャラバンは、置かれている移動タイルの種類を無視して移動できます。ただし、移動カードを種類問わずに3枚支払う必要があります。

また、障害物タイルが置かれている道を通る場合は、追加で1枚移動カードを支払う必要があります。この効果はキャラバンも一概ではなく、キャラバンでは4枚カードが必要になります。

このフェーズは、プレイヤーが続けようと思った分だけ進められます。移動できなくなった、もしくはこれ以上移動したくない場合は「パス」を選択することで手番が終わります。前のフェーズとは違い、一度パスすると手番は回ってこないので注意しましょう。全員が手番を終えると次のフェーズへ移ります。

6.終了フェーズ

このフェーズでは、各プレイヤーは以下の処理を行います。

●移動タイルの持ち越し
現在持っている移動タイルの内、1枚を次のラウンドに持ち越すことができます。持ち越した移動タイルは秘密のタイルとなり、残りの移動タイルはすべて捨てます。

●移動カードの持ち越し
現在持っている移動カードの内、4枚を次のラウンドへ持ち越すことができます。4枚を超える場合は超えた分のカードを捨てなければなりません。

そして、以下の処理をBGAでは自動で行います。

・このラウンドで使用された移動タイル、移動カードをそれぞれの山札に戻し、シャッフルする。
・使用された障害物タイルを取り除く。
・ラウンドカードを次のラウンドのカードへ変える。
・スタートプレイヤーが次の人になる。

以上の処理を終えると次のラウンドへ移ります。そして、4ラウンド目を終えるとゲームが終了し、一番多くの町を巡ったプレイヤー、つまり最も多くの町マーカーを回収したプレイヤーの勝利となります。

・カードの種類・コスト

カードの種類とコストは上の画像の通りです。それぞれのカードで進むことができる道は決まっています。特に砂漠の道を進むことができるカードは限られているので、砂漠を進む際は注意が必要です。また、ドラゴンはほとんどの道をコスト1枚で進むことができるので、おすすめのカードです。詳しくは以下の通りです。

●イノシシ
草原と森の道をコスト1枚で進むことができます。

●帆走車
草原と森の道はコスト1枚、山岳の道はコスト2枚で進むことができます。

●魔法の雲
草原と森の道はコスト2枚、山岳の道はコスト1枚で進むことができます。

●ユニコーン
草原と山岳の道はコスト1枚、砂漠の道はコスト2枚で進むことができます。

●トロール車
草原の道はコスト1枚、森と砂漠と山岳の道はコスト2枚で進むことができます。

●ドラゴン
草原と砂漠と山岳の道はコスト1枚、森の道はコスト2枚で進むことができます。

●いかだ
上記で説明した通り、川は矢印に沿って進めばコスト1枚、矢印に逆らうか湖はコスト2枚で進むことができます。

・追加ルール

エルフィンランドには「ホームタウン」という追加ルールがあります。ゲーム開始時に各プレイヤーにはランダムに「町カード」が配られます。ゲーム終了時に、その町から自分がいる町まで、最短で何回の移動で到着するかの移動回数分、町マーカーを差し引いた分の数で勝者を決めます。つまり、自分の「町カード」の町の近くにブーツコマを置いた状態でゲームを終える必要があります。

このゲームを遊んでみて

テーマの雰囲気がとても好きなゲームです。相手の移動タイルも利用してうまく進めた時はとても楽しいです。しかし、どんどん進むプレイヤーには、もちろん障害物タイルなどの妨害が入ることもあります。それでも抜け道がないかどうか探すのもこのゲームの醍醐味のひとつです。特に、すべての町を巡ることができたらとてもうれしい気持ちになります。

雰囲気がおしゃれな旅ゲーム『エルフィンランド』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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