【ボードゲームアリーナ ルール解説 カカオ(Cacao)】収穫!売却!村一番のカカオ商人を目指せ!

BGAルール解説

どうも。

今回は、ボードゲームアリーナで遊べるカカオを巡るタイル配置ゲーム『カカオ』のルールを解説していきます。ルールはタイルを配置するだけの簡単なゲームですが、得点の稼ぎ方は多くあり、戦略も幅広いゲームなので、ぜひ一度遊んでみてください。

ゲームの概要

・カカオはどんなゲーム?

カカオは、プレイヤーがカカオ商人となり、収穫や取引あるいは神の恩寵を受けて、村一番のカカオ商人を目指すゲームです。ゲームの詳細は以下の通りです。

プレイ人数:2~4人
プレイ時間:15分
難易度:2/5
戦略:3/5
運:2/5
やり取り:3/5

※BGAより参照

・デザイナーの紹介

カカオのデザイナーは、フィル・ウォルカーハーディング氏です。以前紹介した『すしゴー!』や、BGAに最近実装された『イムホテップ』や『クラウドシティ』のデザイナーでもあります。

ゲームのルール

・ゲームの勝利/終了条件

すべてのプレイヤーの労働者タイルが置かれるとゲームが終了し、最も金貨を獲得したプレイヤーの勝利となります。

・ゲームの準備

この準備はBGAでは自動で行われます。

様々な種類のある「ジャングルタイル」をシャッフルし、「カカオ畑1つ」と「2金貨の市場」のジャングルタイルをジャングルスペースに斜めに並べ、2枚をディスプレイゾーンに並べ、残りを山札にします。
各プレイヤーには「労働者タイル」「水運搬人トラック」が配られます。労働者タイルは3枚を自分だけが見えるように並べ、残りを山札とします。また、水運搬人トラックは「-10」から始まります。そして「金貨」・「カカオ」・「太陽」トークンを用意します。ジャングルタイルと労働者タイルはプレイ人数によって以下の枚数を用意します。

プレイ人数ジャングルタイル労働者タイル
2人21枚11枚
3人28枚10枚
4人28枚9枚

・ゲームの流れ

このゲームは自分の手番で、以下の4つのフェーズを順に行っていきます。

1.労働者タイル配置フェーズ
2.ジャングルタイル配置フェーズ
3.アクションフェーズ
4.ターン終了フェーズ

1.労働者タイル配置フェーズ

このフェーズでは、3枚並べられている労働者タイルのうち1枚、ジャングルスペースに配置します。労働者タイルは4辺に、労働者の人数を表すミープルが描かれており、配置する際には、回転して置くことができます。また、労働者タイルは以下の配置ルールがあります。

  • 少なくとも1辺がジャングルタイルに接して配置しなくてはならない
  • 他の労働者タイルと隣接して置くことはできない

以上のルールから労働者タイルとジャングルタイルは市松模様のように配置していくことになります。
配置し終えると次のフェーズに移ります。

2.ジャングルタイル配置フェーズ

このフェーズは、前のフェーズで労働者タイルが配置された時に、L字あるいは逆L字のスペースができた場合に行います。このスペースがない場合は、このフェーズはなく、次のフェーズに移ります。

このフェーズでは、L字あるいは逆L字の空きスペースにディスプレイゾーンにあるジャングルタイルを選択し、配置します。空きスペースが1か所の場合は、2枚のうち1枚を選択し配置します。空きスペースが2か所の場合は、ジャングルタイルを1枚ずつ選択し、配置していきます。

3.アクションフェーズ

このフェーズでは、上記のフェーズで配置した労働者タイルによるアクションを行います。

労働者タイルに描かれた労働者と隣接するジャングルタイルによるアクションを行います。行うアクションはジャングルタイルによって異なります。なお、労働者の数はタイルによって変わるので、労働者の数分アクションを行うことができます。逆に労働者がいない辺のアクションは行うことができません。

また、複数の辺がジャングルタイルに隣接している場合は、処理する順番を選択することができます。
さらに、新たに置かれたジャングルタイルが、すでに置いてある労働者タイルに隣接している場合は、そのジャングルタイルのアクションを処理することができます。この追加の処理は、他のプレイヤーの労働者タイルでも同様に行います。上の画像の場合は、赤のプレイヤーが新たにジャングルタイルを置いたので、隣接する白のプレイヤーもジャングルタイルのアクション効果を得られます。

①カカオ畑

カカオ畑は、労働者の数分カカオトークンを獲得できます。カカオトークンは5個まで所持することができます。なお、カカオ畑が2つあるタイルもあるので、その場合は労働者1人につき、2個のカカオトークンを獲得できます。

②市場

市場は、労働者の数分、自分の所持しているカカオトークンを金貨に変えることができます。カカオトークン1個につき市場に書かれた数字分の金貨と交換することができます。市場には2~4までの数字が書かれているタイルがあります。

③金鉱

金鉱は、労働者の数分、金貨を獲得できます。労働者1人につき近郊に書かれた数字分の金貨を獲得することができます。金鉱には1・2の数字が書かれているタイルがあります。

④泉

泉は労働者の数分、水運搬人トラックを進めることができます。水運搬人トラックは「-10」から始まり「16」まで進めることができます。後述しますが、ゲーム終了時にトラック分の金貨を獲得できます。マイナスの位置で終わった場合は、金貨が失われるので注意しましょう。

⑤寺院

寺院は、労働者を置いてもアクションは起こりませんが、ゲーム終了時の得点計算に関わってきます。後述しますが、この寺院のジャングルタイルに労働者を最も多く隣接させたプレイヤーは6金貨、2番目に多く隣接させたプレイヤーは3金貨を獲得できます。なお、1位のプレイヤーが複数人いた場合は、6金貨を分配(端数切捨て)し、2位のプレイヤーには金貨が獲得できません。
①の場合は、赤と白両方の労働者の数が同じなので、得点計算時に3金貨ずつ獲得できます。
②の場合は、赤の労働者が多いので、6金貨獲得できます。

⑥太陽崇拝地

太陽崇拝地は、労働者の数分、太陽トークンを獲得できます。太陽トークンは3個まで所持できます。太陽トークンは、ジャングルタイルの山札とディスプレイゾーンがなくなる、つまりすべてのジャングルタイルを配置すると使用できるようになります。
太陽トークンを使用すると、労働者タイルの配置フェーズで、すでに置いてある自分の労働者タイルの上に重ねて労働者タイルを置くことができます。すでに重ねて置いてあるタイルにさらに重ねて置くことはできません。なお、寺院タイルは上に重ねた労働者タイルのみを参照します。

4.ターン終了フェーズ

ジャングルタイルのアクションを処理し終えると、ディスプレイゾーンにジャングルタイルを2枚になるよう補充し、労働者タイルは1枚引きます。

以上のフェーズをプレイヤーで繰り返し行い、すべてのプレイヤーの労働者タイルがなくなるとゲームが終了し、得点計算となります。

・得点計算

得点計算は以下のように行います。

  • ゲーム中に獲得した金貨
  • 水運搬人トラックの数字分の金貨を獲得、または失う
  • 寺院による金貨
  • 所持している太陽トークン1個につき1金貨

以上の得点計算を行い、金貨を最も多く獲得したプレイヤーの勝利となります。なお、同数のプレイヤーがいた場合は、カカオトークンを多く所持しているプレイヤーの勝利となります。

このゲームを遊んでみて

労働者タイルとジャングルタイルを配置するだけの簡単なゲームですが、労働者タイルの向きや、どのジャングルタイルに隣接して置くかなど、選択の幅は広く、戦略を立てるのが楽しいゲームです。基本的には、カカオを収穫し、売却するというのが主な得点源となりますが、水運搬人トラックを進めないと減点になってしまいますし、寺院も他プレイヤーに多く置かれてしまっては、金貨の数に差がついてしまいます。太陽トークンも強力ですが、使える機会がゲーム終盤と意外と少ないので、使いどころが難しいです。

タイルを配置し、村一番のカカオ商人を目指すゲーム『カカオ』、ぜひ一度遊んでみてください。

それでは、また次の記事で。

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