ブロッカーズの箱 
あからさまにパズルゲームな見た目。
ゲーム名:ブロッカーズ
メーカー:Gryphon GAMES
デザイナー:Kory Heath
プレイ人数:2〜5人
プレイ時間:45分
箱のサイズ:30.5cm×30.5cm×6cm
プレイスペース:65cm×65cm(目安)


リメイク前の「アップタウン」が面白くて買いました。
「アップタウン」のほうがタイルの質感が好みで箱も小さいので、
欲しかったのですが、視認性は「ブロッカーズ」のほうが上。


1.ゲーム概要
プレイヤーの目的は、タイルの島の数を最小にすることです。
島とは、縦か横に繋がった自分の色のタイルです。

プレイヤーは手番毎に1枚ずつタイルを配置します。
タイルには置き方が決まっており、
島の数を抑えるのが難しくなっています。
また、対戦相手の島を増やさないという条件で、
自分のタイルに置き換えることができます。
このルールによって、自分の手を進めるか妨害するかの駆け引きの要素もあります。
妨害をブロックする手段もあり、考えることがたくさんあるゲームです。

ブロッカーズのボード
ブロッカーズのボードです。
9×9のサイズで、最大81枚のタイルが置けます。

2.ゲーム進行
以下の流れでゲームは進行します。
・タイルの設置
・タイルの補充

・タイルの設置
タイルには、1〜9、A〜I、絵柄の3種類があり、それぞれ計9枚あります。
上の画像を見ていただければわかると思いますが、
見た目と置けるタイルは対応しています。
数字は縦一列の何処かに置くことができます。
アルファベットならば、横一列。
絵柄ならば、3×3。
例外として、どこにでも置けるblockers!というタイルが1枚あります。

基本的には、タイルはタイルの配置のルールを満たしていればどこにでも置けます。
対戦相手のタイルと置き換えることもできます。
ただし、対戦相手の島の数を増やすように置くことはできません。
つまり、一続きになっているタイルを分断してはいけません。
ブロックされているということですね。

・タイルの補充
伏せてあるタイルのうち1枚引いて、次のプレイヤーに手番を回します。
なお、タイルは手札として5枚持ちます。


タイルを補充できなくなり全員の手札が4枚になったらゲーム終了です。
島の数、最も多く置き換えた色のタイルの数の合計が失点となり、
失点が少ない人が勝ちです。


ルールの説明だけでは、ゲームのイメージが掴めないと思うので、
以下の画像をご覧ください。

4人での対戦結果
4人での対戦結果です。
島による失点は、赤-3点、青-3点、緑-5点、黄-7点。
緑と黄はブロックされ、思うようにタイルを置けなかったのが結果に現れました。
誰が何色のタイルと何枚置き換えたか分からないため、順位は不明です。

3人での対戦結果
3人での対戦結果です。
島による失点は、赤-1点、青-1点、緑-1点。
全員が自分の手を進めた結果、タイルの置き換えがあまり発生せず、
一続きにすることができました。

4人での対戦結果
4人での対戦結果です。
島による失点は、赤-4点、青-2点、緑-2点、紫-3点。
緑が中央を横断するように陣取ったため、
それなりに島ができました。

3.プレイの感想
タイルを置く選択肢が非常に多いため、
序盤は何をどうやっていいか分かりづらいです。
いくつか置くうちに全員の動きがわかって、
どう動いたらいいか分かってきます、

このゲームのキモは、
失点を抑えるためにあれこれ考えるところにあると思います。
盤面、自分の手札、対戦相手の手札をにらみながら、
自分の島を伸ばすか、相手のタイルと置き換えるか、
はたまた相手が置き換えることを期待して進行方向に置くか。
全てのタイルのうち、4枚は使わないので、
どれを残すかという戦略も重要です。
思考や駆け引きが好きな人は特に楽しめるゲームです。

回数を重ねるほどゲームへの理解が深まっていくので、
何度も遊んで欲しいですね。
幸い「アップタウン」と失点のルールが違います。
遊び比べてみるのも面白いでしょう。
「アップタウン」の失点は、島の数のみです。
同点の場合は、置き換えたタイルの数が少ないほうが勝ち。


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