最近プレイしたゲーム(59):スペースミッション

 本日のボードゲームレビューは、まだアマゾンにも商品がなかった「スペースミッション」。
 タイトル通り、宇宙を舞台としたボードゲームで、惑星開拓がテーマ。


↑8つの星を舞台に、惑星開拓を行っていきます。

 まず、ゲーム開始時、上の写真のように中央に「ワープゲート」、その周りに8枚の「惑星」と各惑星に「惑星タイル」を8枚ずつ配置します。

  • 各プレイヤーのプレイヤーコマである宇宙船は最初、中央のワープゲートに配置する。この宇宙船フィギュアは80年代SFっぽい造形で、結構出来が良い。


↑プレイヤーコマとなる宇宙船はなかなか細かい造形。青と黒が見分けづらいのはご愛嬌。
 
 各プレイヤーは手札5枚を持ってスタートする。この手札は「ワープ」「探索」「開発」といった各アクション時に使用する。
 
↑手札5枚を持ってスタート。カードには「ワープ」「探索」「開発」などの数値がそれぞれ書かれている。

  • 1枚のカードには「ワープ」「探索」「開発」それぞれの数値のうち二つが描かれている。またカードの値には「?」というものもあり、これはオールマイティとして使用できる。
    • 何気にこのカード、左右に同じ数字が描かれているためカードの持ち手が左利きにも対応しています。さりげなくうれしい。


 手番中にできることは6つのアクションがあり、そのうちの2つのアクションを選択して行っていきます。

  • まず「カードの補充」。これは手札を5枚になるまで引くアクション。このとき手札が残っている場合は任意の枚数を捨てることが出来る。
  • 続いて「ワープ」。これはカードを使用することで、それに書かれた「ワープ」の数字(青い数字)と一致する惑星に一足飛びで移動できるアクション。
    • このとき、ワープゲート上に自分のチップを一つ置き、ゲーム中何度ワープしたかをカウントする。このワープ回数は最終的なボーナス点に影響する。


↑ワープするごとにワープゲート上にチップを置いていく。

  • 「移動」は単純に今宇宙船がいる惑星に隣接する惑星へと移動します。
    • なおワープゲートには移動できません(惑星じゃないので)。同時にワープゲートから移動することもできないのでゲーム開始時は必ずワープからスタートすることになります。
  • 「探索」は、今宇宙船が止まっている惑星の「探索値」(緑色の数字)と同じ値のカードを使うことで行えるアクション。
    • このアクションを行うと、各惑星に置かれた「惑星タイル」を全部取り、任意の一枚を伏せて自分のチップを置きます。
    • 伏せた惑星タイルは惑星に沿う形でくっつけておきます。何人も探索を行うと惑星の周りがひまわりみたいにw
    • なお、正確なルールだったかはっきりと覚えていないが、このとき探索を行ったタイルは、その後獲得できるまで見れない

 
↑探索済みの惑星タイル。自分が探索したことを表すチップを置く。

  • 「開発」は探索と同じく宇宙船がいる惑星に対してできるアクションで、惑星ごとに2つ書かれた「開発値」と同じ値のカード2枚を使うことで行える。
    • このアクションを行うと、惑星に対し「宇宙港」を設立し、宇宙港設立を表すチップを惑星上に配置します。
    • 宇宙港を設立後、その惑星で「探索」済みだった惑星タイルはそれぞれのプレイヤーが獲得できます。逆に言うと誰かが開発するまでは惑星タイルを獲得できないというわけです。


↑宇宙港が出来たことを示すため、チップを配置する。

  • 「上陸」は宇宙港が設立された惑星に対してのみ行えるアクションで、効果はその惑星にある惑星タイルを選択して獲得するというもの。
    • このアクションがあるため、何も考えずに「開発」を行ってしまうとほかプレイヤーがタイル獲得できるチャンスをむざむざ与えてしまう場合があり、いつどの惑星を開拓するのかを考える必要があります。
    • タイル獲得後、残った惑星タイルの中に「SPACE」タイルしか残っていない状態となった場合、それを場に公開します。上陸で惑星タイルを獲得するのは強制のため、探索ですでに惑星タイルしか残っていない場合は「SPACE」タイルを取らされることになりますが、このタイルを獲得してしまうとかなり強烈なマイナス点となってしまいます。

 こうして手番を繰り返し行っていき、場に公開された「SPACE」タイルが一定数になったらゲーム終了。その時点で最も得点が高いプレイヤーの勝者となる。

  • 得点は「ワープゾーンを使った回数によるボーナス点」「開発した宇宙港の数」「集めた惑星タイルの点」など何種類かあるため、どの点数を重視するかで戦略が分かれる。
  • 探索や上陸で獲得できる惑星タイルには、2つセットで得点を得られる「資源」や集めるごとに得点効率が高まる「水」、種類と数の掛け算で得点となる「鉱石」や「宇宙人」、固定点が入る「紋章」など様々なものがあります。
    • 惑星タイルの獲得を巡った攻防が何気に熱く、探索時にどこに何のタイルがあったのかを記憶しておく必要があったり、探索した状態のままゲーム終了となるとそのタイルは獲得できないため、早めに惑星を開発して「SPACE」タイルを公開できるようにする、他プレイヤーの開発に乗じるため、他プレイヤーが探索済みの惑星で探索を狙うといった駆け引きがある。

 プレイ時間は結構短く(30〜40分ぐらい)、それでいてテーマに見合ったゲーム性。値段も安い(3000円ぐらい)ので、これ初心者ゲーマーにも安心してお勧めできるゲームだと思う。正直、最近プレイした新作の中ではかなり面白かった。

  • けどBoardGameGeekでは結構酷評されていたらしい。なんでだろう? 海外ではSFテーマでこういう軽いゲームは受けないのかな?